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けーこ世界一周旅日記

2018.03.01~の世界一周ひとり旅ブログ。東回りでちょっと駆け足で世界一周してます。

アウシュビッツに行ってきた◎考えることが多すぎる

[旅日記]

3/14

聖マリア教会の中に入ってきました~
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す、すごい、、、豪華絢爛✨✨

ずっと見てたかったけど、次の予定が……


で、行ってきました『オシフィエンチム』。

きっと、ほとんどの人が初めて聞いたんじゃないかな。この名前。
でも、日本人もほとんどが知ってる場所。
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『アウシュビッツ』

現地の言葉では『Oświęcim(オシフィエンチム)』って言うらしい。

ドイツ人が「発音しづらいから」とアウシュビッツって呼んだんだとか。


アウシュビッツに入るには公式のガイド同伴が義務。

私は今回、公式ガイド唯一の日本人、中谷さんにガイドしてもらう事ができました✌️

ポーランド入り前日に、ガイド同伴じゃないとダメだと知り、
慌てて中谷さんに直接メールを入れて
何とかツアーに参加できました、、、🙄


本当は3/14はワルシャワ観光の予定だったんだけど
せっかくだからと急遽予定を変更して参加させて頂きました。

国の厳しい試験に合格してガイドになった中谷さん。
韓国や中国を始め、他のアジアのガイドはいなくて、日本人の中谷さんだけ。


結論から言うと、中谷さんのに参加して本当に良かった…

英語だったら、岩塩坑さえ無理だったから
きっと何言ってるかさっぱりだった。笑

アウシュビッツに関しては、せっかくだから
ちゃんと理解して帰った方が良いと思う。


私は歴史に関しては、中学生で習ったのが最後。
高校は理系で、地理を選択しなくちゃいけなかったから
昔に「アンネの日記」を読んだくらいで、ほとんど無知の状態😫


今日は土曜日。
休日を大事にするヨーロッパの人たちは来ないからか、かなり空いてた~🙆
学生も来ないしね🙆


まず第一強制収容所。

入って目につくのが、電圧400ボルトの電流柵。
そして「ARBEIT MACHT FREI (働けば自由になれる)」の文字。
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これ有名みたいねぇ。恥ずかしながら私は知らなかった。

まぁ、自由になった人はいなかったのだろうけど。


連行されてきたのは、ほとんどがユダヤ人だったけど、
他にもソ連の捕虜やジプシー(ロマ・シンティ)、聖職者、
そして同性愛者や精神障害者、身体障害者まで。


胸にマークを付けて
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どんな理由で連れてこられたか分けたらしい。
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それによってグループを作り、グループ意識を持たせ
お互いを見張り合い、ユダヤ人同士で暴力を振り合うことも。


写真の白いのが収容された人たち。
真ん中で指示を出してるのも、実は収容されてる人。
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(ちょっと見にくいか…)
監視役を同じ収容された人から作ることで、
脱走する人が減ったらしい。


監視役(ユダヤ人等)に力を与える。
暴力はユダヤ人どうしで振るうようになる。
するとどうなるか。
ナチス親衛隊の人間は暴力を振るうことは無くなったんだよね。
親衛隊の人間は良き父親でいることができたという訳。


生き残ったユダヤ人がなかなか当時の事を
話したがらないのも分かる気がする。
仲間側の悪い面も喋ることにもなるから。


ご飯も監視役に配らせたから、その手下たちが多く食べられる。
写真見ても、太ってる人とガリガリに痩せた人
両方写ってるんだよね~…

しかも、キツい仕事にはナチスに反対した政治犯というか、
そういう それまで身分が高かった人が当たったっていうから立場逆転。

そういうのも上手く出来てる。



驚いたのが、
連れてこられたユダヤ人の70,80%は収容すらされなかったと。
あまりにも人数が多すぎて、収容するスペースが足りないから。

どうするのかと言うと、そのままガス室行き。
殺される。


写真わかるかなぁ。
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男女別に並ばせて、医者が顔を見て労働できそうか選別。
先頭のお年寄りは写真奥に案内されてる。
そう、奥にある列はガス室行きの列。
年寄りだったり、弱そうな人はガス室。



これが1番衝撃だったのだけど、

・ガス室に連行するのも
・そこに毒(チクロンビー:殺虫剤)を入れるのも
・死体を運び出すのも
・それを焼却するのも

ユダヤ人始め収容された人の仕事。

だからガス室へ連れていく人たちは
不安にさせないために「今からシャワーを浴びるんだ」
なんて言ってガス室へ連れていったのだとか。

そうする事でナチス側の人たちの精神的負担も無くなる。
暴力も振るうことがないし
悪いことをしてる、なんて感情も生まれないんだろうなぁ。

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チクロンビーの缶。
これで150人殺せるらしい。


ここで、何でユダヤ人がこんな目に合うことになったのか。

ユダヤ人に対する差別は昨今急に始まった訳ではなく
イエス・キリスト死後までさかのぼる。
(長くなるので割愛)

その後、国を追い出されてヨーロッパ各地に流れ込んで
身分制で下になった頃から徐々に始まっていったと。

これって、いま問題になってる難民問題、シリアの問題なんかと通じるところがある気がする。

国を追い出されて、他国に流れ込む難民たち。
そして、一部では難民がいるから治安が悪くなる
なんて言い出す人もいて。

過去から学ばないと、歴史は繰り返す。


そんな所から人々の心の奥にあった差別というか、そういう気持ちが
あるきっかけで蓋が開いてしまうと溢れてしまう。

『人の心にある、そういう物を箱で例えましょう。
そういうものを完全に無くすというのは、現実難しい事だと思うんですよね。
ただ、蓋が開かないようにする。その箱を小さくする為にも
ヨーロッパの学生たちは教育の一貫でここを訪れるんです』
って中谷さんが仰っていたのが印象に残ってる。

歴史を学ぶって大事だよなぁ。


死の壁。
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見せしめの殺人が行われていた場所。

左にドイツ国旗のやつがある。
ドイツ人も来るって事だよね。
日本人が広島長崎にいくのとは、また訳が違う。


終戦後、この施設の所長が処刑された場所。
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ただ、罪を裁かれたのは数パーセントだとか。
裁くに裁けないという問題があると。

ある人は「上の命令でやった」と。
その上の人も「上の命令でやった」。
さらに上の人は「国に命令されてやった」。
その国の人たちは「国民が選んだ人が作った法律でやったんだ」と。


連れてこられた人たちの持ちもの
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今もお馴染み、ニベアクリームだ🙄
なんか昔の話じゃないんだなぁって実感。



トイレ休憩をはさんで
次は第二強制収容所(ビルケナウ)へ。

収容者増大のために、作られた場所。

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この、敷地内まで延びる鉄道線は有名。

この列車に隙間がないほど詰め込まれ
何日もかけて運ばれて来た人たち。
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分かりにくいけど、白いバラが供えられてる。

白いバラはドイツにおける反ナチスの象徴。
追悼の意味もあって置いていくのだとか。
日本で言う千羽鶴みたいな。


中谷さんが

ドイツ語ガイドがいちばん大変なんですよ。
隅から隅まで話さないといけないから。

なんて仰っていて。


この奥に見える白い建物。
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収容所の補修作業?的なことをしてるんだけど
ドイツはこの多額のお金を寄付しているらしい。

それもすごいよね。
過去の過ちを認めて、しかも後世に残してくださいとお金まで出す。


ガス室。
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こっちはその隣の焼却するとこ。
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壊れてるのは、ナチス撤退時に都合が悪いと壊したから。
でも、戦争に負けると分かってから、
それどころじゃなく、指示があいまいになって壊しきれず残ってる。

半壊してるけど、こうやって見られるってのは貴重だよねぇ。


ここで多くのユダヤ人が殺されて。

しかもそれをするのは同じくユダヤ人。

胸が痛い。



遺体は、焼く前に髪を切り取らせ(勿論ユダヤ人に)、それを絨毯や鞄にした。
それも使いきれずに、ここに残ってる。
山のような量だった。

写真はさすがに撮れなかったから是非実際に見てほしい。
胸がぎゅーーって締め付けられる。

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ヒトラーを指示したのは少数だった。
ヒトラーの党派の議席は33パーセント。
連立政権でヒトラーの国ができたと。

民主主義から独裁政治が始まった。


いま、日本でも海外から多くの外国人がやってきてて。
でも、これって昔のヨーロッパと同じ状況。

頭の良いユダヤ人が入ってきて。
仕事をユダヤ人に取られる。
そして元々その国に住んできた人たちが不満を覚えて
その矛先がユダヤ人に向けられる。

その将来に対する心構えが日本人に出来ているか。


ナチスまでは行かないにしても、
歴史を知らないとまた繰り返す。


そして、伝えていく人がいないといけない。

それは広島長崎にも言えること。

広島長崎の場合は、アウシュビッツと違って国が運営してる訳じゃないから、同じようにとはいかないと思うけれど、少なからずアウシュビッツのようにガイド…伝える人を育てなければいけないと思うし、それにはボランティアなんかだけでは限界があると思う。それなりにお金も頂けるから、私はこれを仕事に出来ている。

そんな中谷さんの話も印象に残りました。


なんか、考えること感じることが多すぎて
頭がパンクしそう。

私もまだ考えが整理できてない。
日本に帰って、
中谷さんが話してくれた事のメモを見返して、
自分なりにも調べてみて、
中谷さんがオススメしてくれた本も読んでみて、
整理できたら良いなぁ😶



充電が少なくなってきたからここで終わりにすとして。
文がごちゃごちゃしてるけど、更新~。




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